認知度獲得や売上アップの実現には、Web広告の活用が効果的です。多くの活用事例があるWeb広告として、グーグル広告とヤフー広告があります。Web広告を上手く使いこなすには、広告ごとの特徴をおさえ、そのうえで自社に適した方法を選ぶことが大切です。本記事ではグーグル広告とヤフー広告について、両者を比較しながら解説します。
グーグル広告の効果は?
まずはグーグル広告です。グーグル広告に限らず、Web広告でどのような効果を得られるか考える際は、ターゲットに関する考慮が欠かせません。検索エンジンの利用者層や広告の種類が、果たして自社および商材のターゲットと合っているかを考える必要があります。
グーグルの利用者層および広告の種類について解説します。
Googleの利用者層(ターゲット)を考える
まずはGoogleの利用者層(ターゲット)です。大手調査会社が実施したアンケートによると、Googleの利用者層には以下の特徴があるようです。
- 若年層が利用する傾向
- 会社勤務やフリーランスなどの利用者数が多い
- Googleユーザーの方がインターネットの利用時間が長く、SNSも多く使う
- Amazonや楽天などの外部サービスを多く利用するこれらの条件に一致するユーザーをターゲットとするならば、Googleでの広告出稿で効果が得られる可能性が高いと考えられます。
参考|マナミナ「ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた」
Google広告の種類と商材のターゲットがあっているかを考える
広告の種類と商材のターゲットの相性も、広告を選ぶうえで大切なポイントです。
Google広告は大きく以下の3種類に分けられます。
- Googleリスティング広告:検索したキーワードに連動する広告で、検索結果の上位に表示されます
- Googleディスプレイ広告:Googleの提携サイトをはじめとしたWebサイトに画像形式で表示される広告です。「GDN」とも呼ばれます
- Google動画広告:YouTubeの動画内に流せる広告です
ターゲットが利用するサイトやサービスと、広告が表示される場所が合っているか検討が必要です。
ヤフー広告の効果は?
続いてはヤフー広告で得られる効果を考えます。ヤフーとグーグルは、どちらも日本で多く使われている検索エンジンです。しかし両者を比較すると、利用者層や広告の種類などに相違点があるとわかります。ヤフーの利用者層および広告の種類について解説します。
ヤフーの利用者層(ターゲット)を考える
先ほど紹介したアンケート結果から、ヤフーの利用者層にみられる傾向として以下の点があげられました。
- 高年層の利用者数が多く、20代の割合が極端に低い
- 専業主婦(主夫)や家事手伝いなどの割合が高い
- SNSの利用頻度がGoogle利用者に比べて低い
- ヤフー関連サービス(ニュース、ショッピング、知恵袋など)を多く利用している
ヤフーはポータルサイトであり、検索以外にもさまざまな機能があります。ヤフー内で情報収集やネットを利用する目的が完結するため、SNSを含めインターネットの利用時間が短いと考えられます。
参考|マナミナ「ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみた」
ヤフー広告の種類と商材のターゲットがあっているかを考える
ヤフー広告もグーグル広告と同様に、広告の種類と商材のターゲットがあっているかを考えることが大切です。ヤフー広告には以下のような種類があります。
- スポンサードサーチ:ヤフーの検索結果に表示される広告です。グーグル広告でいうリスティング広告と似た性質を持ちます
- ディスプレイ広告:ヤフーの提携サイトをはじめとしたWebサイトに画像形式で表示される広告です。「YDN」とも呼ばれます
- ショッピング広告:Yahoo!ショッピングで販売している商品を広告として配信できる形態です
ヤフー広告には動画がありませんが、販売している商品をそのまま広告として表示できる点が特徴的です。ヤフー関連サービスやYahoo!ショッピングを多く使うユーザー層であれば、高い訴求力が期待できます。
どちらか一つしか予算がない場合は、グーグル広告
グーグル広告とヤフー広告、それぞれ異なる特徴を有するとわかりました。訴求できる層が異なるため、両方でWeb広告を出稿できるのが理想です。しかし広告出稿には小さくないコストがかかるため、予算の都合でどちらか一つを選ぶ必要があるケースが多いのではないでしょうか。
もしどちらか一つしか予算がない場合は、グーグル広告の出稿がおすすめです。なぜグーグル広告を利用するべきなのか、理由を解説します。
検索エンジンの利用者の人数がGoogleのほうが多い
Googleもヤフーも、日本を代表する検索エンジンです。そして両者を比較すると、Googleの方が利用者数が多いことがわかります。利用者数が多いサービスで広告を配信すれば、その分より多くの人の目に触れる可能性があります。したがってGoogleとヤフーどちらかでしか広告を配信できないならば、利用者数を考えてGoogleがおすすめです。
ただしGoogleとヤフーではユーザー層に偏りがあります。ターゲット層によっては、広くアプローチできるGoogleよりも、ヤフーの方が高い効果を得られる可能性も考えられます。
どちらの広告にするか悩んでいる場合はGoogle、ただしターゲット層がヤフーを利用していると考えられるならばヤフーが良いといえます。
動画広告の種類の豊富さ
グーグル広告の強みとして、動画広告の種類の豊富さは見逃せないポイントです。一言で動画広告といっても、以下のようにさまざまな種類があります。
- バンパー広告:動画の前後もしくは途中に再生される、6秒以内の短い動画です
- スキップ可能なインストリーム広告:動画の前後もしくは途中に再生される、やや長め(15秒〜数分)の広告です。5秒再生されるとスキップできます
- スキップ不可のインストリーム広告:15秒程度の動画でスキップできません
- インフィード動画広告:YouTube内での検索結果や関連動画の横などに表示される広告です。動画をアピールする効果があります
- アウトストリーム広告:スマートフォンなどでWebサイトを閲覧する際、画面の下部などに表示される動画広告です
- マストヘッド広告:YouTube ホームフィードの上部に表示される動画広告です
動画を使った広告を配信したいと考える場合、グーグル広告の方が適していると考えられます。
まとめ
グーグル広告とヤフー広告は、訴求できるユーザー層や動画の種類など、さまざまな点で相違があります。Web広告で大きな成果を出すには、自社の目的に合った広告出稿が大切です。グーグル広告とヤフー広告のポイントをおさえ、より効果が出ると期待できる方で配信しましょう。