Webマーケティングの効率化には、Google広告の活用が便利です。しかしすぐに広告を出稿できるわけではなく、課金方式や予算など、費用に関するさまざまな内容を検討する必要があります。
Google広告を上手く活用するには、費用に関する事前の情報収集が大切です。本記事ではGoogle広告の費用について、おさえておきたい情報を徹底解説します。

Google広告とは

Google広告とは文字通り、Googleが提供するWeb広告です。運用にかかる料金は定額ではなく、アクションの回数などに応じて広告料が発生する仕組みとなっています。
Googleは検索エンジンの中で、もっとも広い範囲かつ多く使われています。したがってGoogle広告を出稿すれば、さまざまなユーザーに見てもらえる可能性が高いのです。

キャンペーンタイプは全部で7種類

Google広告には7種類のキャンペーンタイプがあります。キャンペーンとは広告を管理する単位で、キャンペーンごとに予算やターゲット地域などの設定が可能です。
キャンペーンタイプによって配信できる広告の形態が異なります。広告の種類ごとに特徴を紹介します。

検索広告

検索広告はGoogleの検索結果の画面に表示される広告です。リスティング広告とも呼ばれます。
検索広告を出稿すると、ユーザーが対策キーワードで検索した際に、広告を上位に表示させることができます。
複数社が同じキーワードで広告を出稿している場合、単価の高い広告ほど上位に掲載される仕組みです。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、さまざまなWebサイトの広告枠に配信される、画像や動画を使用した広告です。
テキストのみの検索広告と異なり、視覚的な素材を活用した広告の配信が可能です。

動画広告(Youtube広告)

動画広告(YouTube広告)は、YouTubeやWebサイト上で配信される動画タイプの広告です。
動画は豊富な情報量を盛り込めるため、短時間でも高い訴求力を実現しやすい形式です。またどのような人に広告を配信するか、ある程度ターゲットを絞ることもできます。
その他(スマートディスプレイ広告、ショッピング広告、ファインド広告、アプリ広告)
Google広告の中で特に多く使われているのは、ここまでで紹介した3種類です。他にも以下のように4種類の広告があります。

  • スマートディスプレイ広告:Googleが自動で入札・ターゲット設定・広告作成などを行うディスプレイ広告
  • ショッピング広告:ショッピング枠に配信される広告。商品の画像とあわせて商品名・価格などの表示が可能
  • ファインド広告:フィード全体に配信できる広告
  • アプリ広告:アプリを宣伝するために配信する広告。広告からApp StoreやGoogle Playのページにユーザーの転送が可能

自社の目的に合わせたキャンペーンタイプ選びが大切です。

Google広告はどのくらい料金がかかるの??

Google広告の配信には、ある程度の費用がかかります。平均予算や課金方式などは、自社での広告運用に関する予算を決めるうえで役立つ情報です。
Google広告にかかる料金について解説します。

Google広告の平均予算は月30万円!!

はじめにGoogle広告の平均予算を紹介します。
規模や業種を問わない平均予算は、1ヶ月あたり30万円ほどです。しかし料金の幅は大きく、10万円以下の企業もあれば、100万円を超える企業もあります。
中小企業など、規模が小さいと20万円以下のケースもあります。広告運用を始めるばかりの頃でも、最低数万円の予算は必要といえるでしょう。

広告の種類によっても予算が異なります。検索結果に表示される検索広告のほうが、ディスプレイ広告などよりも平均予算が高い傾向です。
平均予算は月30万円ですが、企業規模や自社の状況などを考慮したうえで、適切な予算を決定する必要があります。

Google広告の課金方式は全部で3パターン

Google広告の課金方式は以下の3パターンです。

  • クリック課金:広告がクリックされるごとに料金が発生する。サイトへの流入を狙う際に効果的な形式。検索広告やディスプレイ広告など、さまざまな広告で利用可能
  • インプレッション課金:広告が1000回表示されるごとに料金が発生する
  • 広告視聴課金:動画広告の一定時間以上の視聴、動画広告に関するボタンクリックなどで料金が発生する

広告の種類によって利用できる課金方式が異なるため、あらかじめ確認しましょう。

Google広告の予算はどうやって決める?

Google広告を運用する際は、事前に予算の検討・決定が必要です。Google広告の予算の決め方は、広告を利用する目的によって異なります。主な決め方として、以下の2パターンがあげられます。

  • サイト・Webページへの流入数を増やしたい場合:流入数を増やしたい=広告クリック数を集めたい・動画広告の視聴回数を増やしたいと言い換えが可能です。このような場合は、想定する広告単価(クリック単価・動画視聴単価)に、目標のクリック数・視聴回数をかけて予算を決めます(例 想定クリック単価100円×獲得したいクリック数1000=100,000円)
  • 獲得したい件数の目標がある場合:獲得したい件数の目標があるなら、目標とするコンバージョン単価に、目標とする獲得件数をかけて予算を決めます(例 目標コンバージョン単価10,000円×目標獲得件数20=200,000円)

Google広告は自分で運用できる??

Google広告は自分で運用することもできます。しかし実際のところ、自社ですべてやろうとするのは大変です。そのため代理店に運用を依頼するケースが多いです。
自分でGoogle広告を運用する際に大変なポイントや、代理店に運用を依頼する際のマージンについて解説します。

自分でやると何が大変なのか

Google広告の運用を自分で行うデメリットとして、以下があげられます。

  • 業務量・作業量が増える:広告運用は毎日の管理や細かな成果分析などが必要です。業務量・作業量が増え、負担が大きくなってしまいます
  • 正しい方法でないと成果が得にくい:広告運用にはある程度のノウハウが必要です。広告運用をしたことのない人は当然ですがノウハウがなく、適切な方法を実施できないケースがあります。結果として労力の割に成果がでない恐れが大きいです
  • 情報収集が困難:広告運用には、トレンドやおさえるべき情報なども多くあります。自分で広告運用をする場合、情報収集の手間も増えてしまいます

広告運用に際して負担が増えすぎてしまう点が大きなデメリットです。

Google広告を代理店に依頼するとどのくらいのマージン(手数料)がかかるのか

Google広告の運用を代理店に依頼する場合、広告料とは別にマージン(手数料)がかかります。多くの場合、マージンは定額ではなく、広告費用の◯%として設定されています。
広告運用のマージンは、広告費の20%が相場です。すなわち広告費が月50万円だった場合、マージンは20%の10万円です。したがって代理店に支払う費用は、50万円+10万円=60万円となります。
もし相場から大きく外れた費用を提示されたら、なぜその価格設定なのか確認しましょう。

まとめ

Google広告にはさまざまな種類があり、それぞれ形式や達成しやすい目標が異なります。キャンペーンタイプの特徴をおさえ、自社に合った種類を選ぶことが大切です。
また広告運用にはある程度の費用がかかります。相場や自社の目標に合わせて予算を決めましょう。自分で広告運用を行うのは負担が大きいため、無理をせず代理店に依頼するのもおすすめです。