Webで出稿できる広告には、さまざまな種類・形態があります。中でも動画広告とバナー広告は、目にする機会が多いメジャーな広告です。
Web広告は種類によってメリットや活用方法が異なるため、自社の目的に合わせて種類を選ぶ必要があります。本記事では動画広告とバナー広告について、用途や活用場面を解説しながら徹底比較します。

 

動画広告のメリット

動画広告は文字通り、動画で訴求する広告手法です。YouTubeなどの動画プラットフォームや、SNSで多く活用されています。
そんな動画広告のメリットとして、以下があげられます。

・豊富な情報量を伝えられる:動画では目と耳の両方に情報を届けられます。音声や映像など使える素材が多く、短時間の広告でも豊富な情報量を込めやすいです。テキストのみ・画像のみの広告と比べ、約5000倍の情報を伝えられるといわれています。

・訴求力が強いため記憶に残る:動画は訴求力が強く、インパクトを与えやすいです。そのため消費者の記憶に残ることを期待できます。認知度の向上や注目を集める効果が高いです

広告によって得られた効果の検証がしやすい:動画広告は視聴回数・視聴率・クリック率など、さまざまな指標があるため、効果検証がしやすい広告手法です。

動画広告は豊富な情報を取り入れることができるうえ、インパクトが強く印象に残りやすいです。効果の検証に役立つ指標が複数あるため、分析・改善を進めやすいという特徴も有します。

 

バナー広告のメリット

バナー広告はWeb上の広告枠に表示される、画像や動画形式の広告です。画像内に「広告」「Ad」などの文字が入っています。
バナー広告の主なメリットは以下のとおりです。

ユーザーの興味・関心に合わせた広告表示ができるケースがある:バナー広告の中には、ユーザーの閲覧履歴や行動から興味・関心を分析し、適した広告を表示するものがあります。
ユーザーに適した広告表示がしやすいです

・ビジュアルで強く訴えかけることができる:バナー広告はビジュアルでインパクトを与えやすい広告手法です。商材によっては効果的なアピールができる可能性があります

・認知度を高める効果が期待できる:バナー広告は特に意識せずとも目に入りやすく、潜在意識に刷り込みができます。自然と認知度を高められる広告です

潜在意識に刷り込む効果が期待できます。ユーザーの興味・関心に合わせた広告表示が可能なほか、ビジュアルでアピールしやすい商材に効果的な点が特徴です。

 

バナー広告の現状

バナー広告は古くから使われている広告手法であり、目にする機会も多いです。広告手法としてもっともポピュラーであり、広告出稿を検討する企業も多いでしょう。
しかし近年、バナー広告で効果を得るのは難しくなりつつあります。以下のような理由があげられます。

・Web広告の種類が多様化している:バナー広告や動画広告のほかにも、検索エンジンに表示されるリスティング広告など、さまざまな広告があります。消費者が広告を目にする機会が増えているため、広告を無視する傾向が強まっているのです

・求められるレベルが高い:多くのWeb広告が乱立する中、大きな成果を得るには高いレベルが必要です。マーケティングの知識はもちろん、デザインやキャッチコピーなども求められるレベルが高くなっています

このようにバナー広告は、活用の難易度が高くなっています。上手く使えれば大きな効果が期待できますが、さまざまな工夫・注意が必要です。

 

動画広告とバナー広告の比較

 

動画広告とバナー広告は、それぞれ異なる特徴・メリットなどを有します。そのため自社の目的に合った方の選択が重要です。
また広告を作る労力や費用なども考える必要があります。一概にはいえませんが、バナー広告よりも動画広告の方が、広告作成のコストが大きい傾向です。得られる効果だけでなく、自社のリソースも考慮しつつ、広告の種類を選ぶ必要があります。
広告手法でお悩みであれば、活用事例を確認するのも良い方法です。広告がどのように使われているかを知ることで、より具体的なイメージがしやすくなるでしょう。
動画広告とバナー広告について、それぞれの活用事例を紹介します。どのように活用されているかを比較しつつ、ぜひ自社に適した広告手法をお選びください。

動画広告の活用事例

一言で動画広告といっても、出稿するプラットフォームによって適した手法は異なります。今回は主なプラットフォーム3つについて、それぞれの成功事例やポイントを紹介します。

  1. YouTube:YouTubeでの動画広告の活用事例として「ジョブカン」があげられます。印象的なシーンが多く、15秒という短い時間ながらも十分にインパクトを与えられています。2パターンの動画を作り、バリエーションも持たせました。

  2. Twitter:Twitterでは「ペプシコーラ」が動画広告によって大きな成果を出しました。該当の動画広告は短時間で見れるうえに訴求力が強く、Twitterの投稿・拡散機能とも高い親和性を有しました。認知度の拡大や話題性の獲得などの効果を得られた例です。
    Twitter広告成功例
  3. Instagram:Instagramでは「パナソニック株式会社」が成功事例として有名です。メッセージ性を強め、ユーザーの共感を得られる動画を作りました。広告想起や購入数増加などの効果を実現しています
    インスタ広告成功例

 

豊富な情報量・強い訴求力・メッセージ性の実現など、動画広告の持つ強みとプラットフォームの特徴を一致させた点が、成功事例の共通点です。

 

バナー広告の活用事例

バナー広告の活用事例として、動画ではなく画像・テキストのみを使ったものを2つ紹介します。商材によってデザインやキャッチコピーなどに違いがあります。

 

・Benesse:進研ゼミに関するバナー広告です。コーポレートカラーを使い印象的なデザインに仕上げるとともに、シンプルなキャッチコピーで強み・ベネフィットの両方を伝えています。数字を使うことで、明確なイメージを与えられる点もポイントです

・ユーキャン:鮮やかな色合いと強めのフォントで、目立ちやすいデザインを実現させています。テキストはシンプルな内容ですが、「5問でわかる」「診断!」など、思わずクリックしたくなる文言を使っています

方向性は異なりますが、どちらもインパクトのあるデザインと、シンプルでわかりやすいテキストが特徴的です。

 

まとめ

動画広告とバナー広告は、それぞれ違った特徴やメリットを有します。一概にどちらが良いとはいえません。自社の目的や商材に合わせた適切な広告手法を選ぶ必要があります。
動画広告とバナー広告について、今回紹介したメリットや事例を参考にしつつ、適した広告手法をお選びください。